長崎・佐世保ドライブルート|福岡発 1泊2日、ハウステンボスに入るかどうかで全部が決まる
長崎県内にGoodCarsの受取拠点はないため、このルートは福岡空港で借りて福岡空港に返すのが前提です。高速道路は佐賀県の武雄JCTで佐世保方面と長崎方面にY字に分かれます。福岡・佐世保・長崎を高速でつなぐと約330kmです。高速道路網では佐世保から長崎へは武雄経由ですが、ハウステンボス側からは国道205号で東そのぎICに出れば、武雄まで戻らずに済みます。
距離そのものは2日で十分走れます。難しいのは時間の割り振りです。GoodCarsがこのルートを整理すると、決めることは3つに絞られました。ハウステンボスに入るか、週末の夜に稲佐山へどう上がるか、長崎市内で車をどこに置くか。前の2つが旅の順番を決め、3つ目が2日目を「街歩き」にするか「坂道の路地で右往左往」にするかを分けます。
長崎の見どころは港を囲む斜面に多く、車で行けるのは麓まで。最後は歩きになります(イメージ写真)
最初に決める:ハウステンボスに入るかどうか
ハウステンボスは丸一日かかるテーマパークで、通りがかりに寄る場所ではありません。佐世保エリアに使える昼間は1回だけなので、九十九島や長崎の夜景と取り合いになります。GoodCarsはルートを2案に分けています。
| プラン | 1日目 | 宿泊 | 2日目 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| A:海景色+長崎 | 九十九島の展望台と遊覧船、昼食、午後に長崎へ | 長崎市内 | 長崎市内を午後まで(帰りの便次第)、夕方に福岡へ | 初めてで夜景と街を見たい人 |
| B:ハウステンボス | ハウステンボスを丸一日 | 園内または佐世保 | 午前に長崎へ、半日だけ観光、夕方に福岡へ | 子連れ、パーク重視の人 |
プランBは長崎の夜を手放す案です。閉園まで遊んでから夜道で長崎へ走り、翌日また福岡まで運転する組み方は、GoodCarsとしてはおすすめしません。雲仙・島原半島もこの2日には入りません。足すなら1日増やす必要があり、九州全体の組み立ては九州レンタカーガイドを参照してください。1日しかないなら、福岡近郊の糸島・唐津の日帰りルートのほうが無理がありません。
高速3区間の実際の料金と、KEPを買うべきか
下の表はドラぷらの料金検索で調べた普通車の金額です。起点を太宰府ICにしているのは、福岡空港から太宰府ICまでが福岡都市高速で別料金だからです。長崎ICから市内へ入るながさき出島道路も別途かかります。
| 区間 | 距離 | ETC平日 | ETC土日 | 現金 |
|---|---|---|---|---|
| 太宰府IC→佐世保中央IC | 110.0km | 3,340円 | 2,330円 | 3,550円 |
| 佐世保中央IC→長崎IC | 86.0km | 2,690円 | 1,880円 | 2,900円 |
| 長崎IC→太宰府IC | 136.2km | 3,610円 | 2,530円 | 3,610円 |
| プランA合計 | 332.2km | 9,640円 | 6,740円 | 10,060円 |
この表はプランAです。九十九島や佐世保市街から長崎へは、武雄経由の高速が一番シンプルです。プランBはハウステンボス発なので、別の道もあります。国道205号で長崎道の東そのぎICへ出れば武雄まで戻らずに済み、時間も料金も抑えられます。
| プランB 2日目の経路 | ハウステンボス〜長崎IC | 全行程 ETC平日 | 全行程 ETC土日 |
|---|---|---|---|
| 国道205号→東そのぎIC | 約58〜68分 | 8,090円 | 5,660円 |
| 佐世保大塔IC、武雄経由 | 約74〜79分 | 9,320円 | 6,520円 |
時間はハウステンボス公式のIC所要時間に料金検索の高速区間の時間を足したものです。全行程の額には、往路の太宰府IC〜佐世保大塔IC、復路の長崎IC〜太宰府ICを含みます。東そのぎIC〜長崎ICは41.8kmで、ETC平日1,300円、土日910円です。西海橋と国道206号は海沿いの景観ルートで、片側1車線の区間が多く2時間以上かかるので、時間に余裕がある日向きです。土日の欄はETC休日割引30%適用後の額で、土日祝が対象ですが、交通混雑期は対象外になることがあります。
3区間とも高速道路。時間がかかるのはインターを降りてからの市街地です(イメージ写真)
KEPは訪日旅行者向けの商品で、日本在住の日本人は原則対象外です(海外永住権保持者を除く)。使えない方は、上の表のETC休日割引の欄で見積もってください。対象の方向けの2日券は6,200円です。九州道、長崎道(長崎ICまで)、西九州道の武雄佐世保道路・佐世保道路が対象なので、上の3区間はすべて含まれます。計算すると、プランAと佐世保大塔IC経由のプランBでは平日は約3,100〜3,400円の得、土日は300〜500円の得にとどまり、ETCカードのレンタル料を引くと土日は差がなくなるかもしれません。プランBを東そのぎIC経由にすると通行料自体が安いので、平日の得は約1,890円、土日は逆に約540円高くなります。
ETCなしでも走れますが、休日割引がなくなり、佐世保中央〜佐世保大塔の短い区間でも370円と160円の差が出ます。レンタカー会社がETCカードを扱っていれば、このルートでは使う価値があります。周遊パスの比較は高速道路とETCカードのガイドにまとめています。
プランA 1日目:九十九島を見てから長崎へ
福岡空港から都市高速で九州道へ、鳥栖JCTで長崎道、武雄JCTで西九州道へ入ります。料金検索の目安は太宰府〜佐世保中央で1時間16分ですが、空港からの区間と降りた後を含めて1時間45分見ておくと安心です。GoodCars提携の福岡空港拠点の営業時間は8:00〜21:00で、当日に九十九島まで見るなら受取は午前中にしたいところです。
九十九島は全景なら展望台、間近なら遊覧船。両方で半日ほどかかります(イメージ写真)
- 展海峰:佐世保中央ICから約20〜25分。駐車場は無料で、約110台との記載があります。
- 石岳展望台:駐車場は約20台で、停めてから少し歩きます。トイレはありません。どちらか1つなら展海峰を優先してください。
- 遊覧船パールクィーン:九十九島パールシーリゾート発、佐世保中央ICから約7分。約50分、大人2,200円、ほぼ1時間おきです。12:00頃の便は季節により運休します。
- 8:00〜8:30 福岡空港で受取
- 10:30 展海峰、40分ほど滞在
- 11:30 昼食。佐世保バーガーは店ごとに営業時間が違うので事前に確認
- 13:00 パールシーリゾートで遊覧船
- 14:30 佐世保中央ICから長崎へ
- 16:30まで 長崎のホテルに駐車してチェックイン
プランB:ハウステンボスの駐車料金と宿の選び方
日帰り客は第1駐車場を使い、公式の料金は普通車1回1,500円です。大型花火などの特別な日は変わることがあります。ネット上には800円や1,000円の古い情報も残っているので、公式ページを基準にしてください。公式ホテル5館の宿泊者は、フロントで渡される券で滞在中の駐車が無料です。
営業時間は月やイベントで変わるので、公式カレンダーを先に確認(イメージ写真)
営業時間と入場料についてGoodCarsはここで断定しません。公式が月ごとに案内しており、クリスマス、年末年始、花火の日には変わります。2日目はハウステンボスから国道205号で東そのぎICへ出ると、長崎ICまで約58〜68分です。佐世保市街に泊まった場合は佐世保大塔ICからでも無理がありません。大型花火の日は周辺道路が混むと公式が案内しています。10時に出ると市内着は11時半ごろで、20:30の便なら14:30に出るため長崎は約3時間です。飛行機の時間を気にせず21時までに返却する場合に限り、4〜5時間残せます。南山手周辺など1エリアに絞るのが現実的です。
稲佐山の夜景:土日祝の夜は山頂まで車で行けない
古いガイドで一番つまずく点です。長崎市の公開回答によると、土日祝などの18:00〜22:00は、一般車両は展望台駐車場に入れません。料金も見直され、以前の「30分100円・最初の20分無料」は廃止、現在は1回1,000円の一律料金で、24時間まで追加料金はありません。
夜景のいちばんいい時間帯が週末の規制時間と重なります。車で上がれるのは平日だけ(イメージ写真)
- 平日:山頂まで車で行けますが、駐車場は約40台との記載で、夕方以降は埋まりやすいです。
- 土日祝:GoodCarsのおすすめは、車をホテルに置いてバスで長崎ロープウェイへ向かう方法です。約5分で山頂に着き、上り最終は21:00です(下りは22:00ごろまで、公式で確認を)。夜の山道を走らずに済みます。運休日があり、悪天候でも止まることがあるので、出発前に公式のお知らせを確認してください。
- 中腹の無料駐車場からスロープカーで山頂へ行く手もありますが、規制日に使えるかは市の回答に書かれていません。事前に稲佐山公園管理事務所へ確認してください。
2日目の長崎市内:坂道の実態と駐車場の選び方
長崎の運転の難しさは「道が狭い」だけでは伝わりません。市街地の4割以上が傾斜地で、長崎市は今も、階段や狭さで車が入れない市道を車の通れる道にする「車みち整備」を進めています。市の完了例を見ても、整備後の幅員は2.5〜3mほど。ナビの最短ルートがこうした路地に入ると、すれ違いの逃げ場がありません。
対策は単純で、ナビの目的地は観光地ではなく駐車場に設定することです。車は麓に置き、上りは歩きと斜行エレベーターに任せます。たとえばグラバー園には専用駐車場がなく、公式も周辺駐車場の利用を案内しています。石橋電停から徒歩約3分の無料のグラバースカイロード(斜行エレベーターと垂直エレベーター、6:00〜23:30)で園の上まで行き、そこから下りながら見るのが楽です。入園料は大人1,300円、通常18:00まで、時期により20:00や21:30まで開園し、最終入園は閉園20分前です。
斜面の住宅地は車で入る場所ではありません。平地の駐車場に置くのが確実です(イメージ写真)
| 市営駐車場 | 普通車料金 | 営業時間 | 注意 |
|---|---|---|---|
| 松が枝町(40台) | 最初の1時間300円、以後30分150円 | 季節で変動:7:00〜19:00/7:00〜22:00/12〜2月 7:30〜18:00 | 地下は高さ2.0m |
| 松が枝町第2(98台) | 同上 | 7:00〜20:00 | 地下は高さ2.0m |
| 平和公園(地上48、地下40) | 1時間まで260円、2時間超は620円(7:00〜20:00) | 地上24時間、地下7:00〜20:00 | 昼間の最大料金あり |
| 桜町(市中心部) | 最初の30分140円、以後30分130円 | 7:00〜22:00 | 高さ2.1m、土日祝は最大730円 |
ポイントは2つあります。南山手に近い松が枝町の2か所には最大料金がなく、3時間で約900円。しかも閉まる時間があります。11月の松が枝町は19:00までの表示なのに、グラバー園は20:00まで開いているので、夜までいる人は現地の掲示で出庫時間を確認してください。平和公園は620円で頭打ちになるので、2か所目に向いています。GoodCarsとしては、南北のエリアで1回ずつ停めるくらいがちょうどいいと考えています。
軌道と車線が交差するので、曲がる前に路面表示をよく見てください(イメージ写真)
電車通りでは、車両は原則として軌道敷内を走れません。右左折・横断や危険回避のときだけ入れて、後ろから電車が来たら速やかに出る必要があります。軌道敷内や安全地帯の前後10m以内は駐停車禁止です。右折待ちで軌道上に止まらないようにしてください。市内に泊まるなら、車はホテルに置いて電車で動くのがいちばん楽です。運賃は全線均一で、一日乗車券もあります。
ホテルを予約するときは、駐車場の有無、機械式かどうか、高さ制限、予約の要否を確認しましょう。GoodCarsでは、車種を決める段階でホテルの駐車場条件と照らし合わせることをおすすめしています。
2日目の夕方:福岡空港の返却から逆算する
長崎IC〜太宰府ICの目安は136.2km、1時間27分。市街地と空港側の区間を含めると2時間〜2時間30分は見てください。どちらのプランも帰路はここからの計算です。
- 17:30 空港に到着して返却手続き(国際線は出発3時間前が目安)
- 17:00 空港周辺で満タン給油
- 14:30 長崎市内を出発、連休はさらに早めに
飛行機に乗らない日でも、GoodCars提携拠点の営業時間(21:00まで)内に戻る必要があります。給油や送迎、ターミナルの動線は福岡空港レンタカーガイドへ。旅を延ばすなら九州周遊5日間モデルコースの前後につなげられますが、日数は計算し直してください。
出発前に:運転に必要な免許と補償の確認
日本の運転免許をお持ちの方は、そのまま運転できます。有効期限と、受取時に免許証の原本が必要な点だけ確認してください。外国の免許の場合は国によって異なります。多くの国はジュネーブ条約(1949年)形式の国際運転免許証と本国の免許、パスポートが必要で、台湾、スイス、ドイツ、フランス、ベルギー、モナコは公的な日本語翻訳文が必要です。
補償やNOCの扱いはレンタカー会社のプランごとに異なるので、GoodCarsで予約する際は予約画面の表示を基準にしてください。このルートでは市街地の駐車場での接触が起きやすいため、出発前に補償範囲を見ておくと安心です。制度全体は日本レンタカー完全ガイドで解説しています。
よくある質問 FAQ
Q1. 長崎空港や長崎市内で受け取れますか?
現在、GoodCarsには長崎で予約できる受取拠点がありません。本記事は福岡空港で受取・返却する前提です。予約画面で選べる拠点を基準にしてください。
Q2. 2日でハウステンボスと長崎の夜景を両方回れますか?
おすすめしません。パークに丸一日かかり、そこから約1時間走ると長崎に着くのはかなり遅くなります。両方なら1泊足して2泊3日にしてください。
Q3. 土日の夜に車で稲佐山に上がれますか?
土日祝などの18:00〜22:00は一般車両は展望台駐車場に入れません。この時間帯はバスとロープウェイを使い、車はホテルに置いてください。
Q4. KEPの2日券はこの旅で得ですか?
KEPは訪日旅行者向けで、日本在住の日本人は原則対象外です(海外永住権保持者を除く)。使えない方はETC休日割引の欄で見積もってください。対象の方が武雄経由で走るなら、平日は約3,100〜3,400円の得、土日はETC休日割引があるので300〜500円にとどまり、カードのレンタル料で相殺されるかもしれません。プランBを東そのぎIC経由にすると平日の得は約1,890円、土日は約540円高くなります。取り扱いの有無と販売状況の確認も必要です。
Q5. ETCカードなしだとどうなりますか?
料金所で現金払いで走れますが、土日割引はなく、プランAは全体で約10,060円です。ETC車載器の有無はレンタカー会社と車両によるので、GoodCarsで予約する際に確認してください。
Q6. 長崎市内も車で回るべきですか?
その必要はありません。市内の見どころは電車と徒歩で回れて、車だと狭い道と駐車が増えるだけです。車は都市間の移動手段と割り切り、着いたら停めてしまうのが楽です。
Q7. 運転に慣れていなくても走れますか?
高速区間は難しくありません。難しいのは長崎の市街地です。明るいうちに到着してホテルへ直行し、夕方の混雑時間に一方通行や軌道の周辺を探り探り走るのは避けましょう。
